2021. 04. 14
中古車を少しでも安く買いたい、あるいは少しでも高く売りたいと考えている方は多いと思います。そんな中古車の査定額や市場相場を決める要因の一つである年式。今回は、そんな年式について解説していきたいと思います。
年式によってどれくらい査定額や販売価格が変動するのか、どの程度の年式の中古車が狙い目なのかということについて気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも年式とは?
基本的なことですが、そもそも年式とは何のことなのでしょうか? 日本の中古車市場において、年式は2つの意味を持っています。一つは車が製造された年。こちらの意味合いは皆さんも想像しやすいと思います。しかし、中古車市場においてこの製造年が年式という意味合いで使われるケースは少なく、もう一つの意味合いでの年式が使われるのが一般的です。
さて、では一般的に中古車市場で使われている年式はどういった意味合いなのでしょうか。答えは、日本国内で車を登録した年です。別名で「初度登録年月」とも呼ばれています。この初度登録年月は、工場から出荷された後に最初に購入された年月を表します。
輸入車の場合は、製造年と初度登録年月が大きく異るケースも多々ありますので、注意しておきましょう。
また、古い車は低年式、新しい車は高年式という表現がされます。低年式というと、良いように聞こえてしまいますが、逆なので注意しておきましょう。
年式はどれくらい中古車の査定額に影響するか
車も高額商品とはいえ、やはり年月が経過するごとに劣化していきます。このため、高年式の車ほど価格が高く、低年式の車ほど査定額が安くなっていきます。
年式は自動車の走行距離と同じく価格を左右する重要な要素です。もちろんクラシックカーやヒストリックカーのように「古いほうが価値が高くなる」という例外はありますが、多くの方が購入を考えるような乗用車では古くなるごとにどんどん価値が下がっていくのです。
ただし、年式が1年~2年古いだけで大きく価格が変わるということはあまり考えられません。一般的には年式よりも車の状態の良し悪しのほうが重要と考える方のほうが多いためです。ただ、近年はインターネット上で情報が開示されていることも多いですから、絞り込み条件から外れてしまうという理由で価格を大きく下げられる可能性があることも認識しておきましょう。
例えば、2021年現在、2015年式の車と2017年式の車には大きな差が開く可能性があります。「5年以内」という条件に引っかからないためです。3年や5年を一つの区切りとして考えておくと、ある程度の目安を立てることができるかもしれません。
具体的にどれくらいの価格が下がるか
走行距離や修理歴のようなクリティカルな項目ほどではありませんが、先程解説したような3年、5年、7年などの節目には価格が大きく下落する可能性があります。もちろん車種にもよりますが、10%~20%程度の価値が損なわれると考えて良いでしょう。
事業者選びにも注意しよう
繰り返しになりますが、年式が古くてもしっかりとメンテナンスされていれば「状態の良い車」と査定してもらうことも可能です。しかしこちらも、「お客様にしっかりと状態の良さを伝えることができる販売業者」でなければ状態の良さをアピールしても無駄になってしまうかもしれません。
年式によって価格は下がっていくものですが、査定を依頼する事業者によっては価格が下がる場合もあれば、多少の減額となる場合もあるのです。このため、自動車の査定を依頼する場合にはその事業者のバックボーンをよく理解しておくと良いかもしれません。
逆もまた然りで、年式を重要視する事業者から購入する場合は思わぬ掘り出し物に出会える可能性もありますが、逆に「新しい」という理由で高い金額を支払って購入した車の状態が良くなかったということも考えられます。
走行距離や年式に左右されずに、どの事業者から購入するのか、査定を依頼するのかということについても意識しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、中古車の年式について解説してきました。年式は3年や5年などの節目で価格が大きく変動しますが、それよりも重要なことは車の状態や走行距離、事業者選びです。少しでも高く売りたい、少しでも良い車を安く買いたいと考えている方は、ぜひ当サイトからもお問い合わせください。