2020. 12. 15
「事故車って本当に売却可能なの?」と考えている方も多いかもしれません。確かに中古買取り事業者の多くは査定時に車の事故歴をチェックしますし、「事故車」と聞くとなんとなく購入するのに気が引けてしまいます。しかし、「事故車だけは絶対に乗りたくない!」と考えている人は以外にも少ないかもしれません。ある程度動く車であれば、事故車であっても乗ってくれる人はいる…つまり、中古車として流通させることは可能なのです。
今回は、事故車を売却するときに気をつけておきたいポイントや、高く売るためのコツについてご紹介していきますので、事故車の売却を考えている方は是非参考にしてみてください!
そもそも事故車とは?
事故車と聞くとマイナスイメージを持ってしまいますが、事故車の本来の意味は「修理歴のある車」です。車が損傷する原因は事故以外にも様々ありますが、要するに事故車とは修復歴車ということになります。
つまり、長年乗られていないために錆びてしまい、それを修復しただけでも事故車となってしまうことだってあるのです。また、事故車専門の販売事業者もあるくらいで、こういった業者は「事故車でも買い取ってくれる人や企業」に豊富な流通経路を持っています。
ーーこういった事実を知っていれば、「事故車も悪くないのではないか」と思う人も増えてくるのではないでしょうか?
事故車になるとどれくらい価格が下がるのか?
「意外と事故車は悪くない」とはいえ、事故車は事故車です。世間一般的には新車が好まれているという事実は変わりませんし、修理歴のある車が好まれないことは明白な事実なのです。このため、市場に出た際に事故車であれば相場から大きく価格が下がってしまいます。
市場に出るときに価格が下がるということは、査定額も下がってしまうということです。また、一般的な中古車買い取り事業者では、事故車は新しい車と比べて売ることが難しい商品であるため、「手数料として多めに取りたい」と考える事業者も多いです。
このため、一般的な中古車と比べて事故車は30万円~40万円程度査定額に差が出ると言われています。
ただし、30万円~40万円というのは軽微な損傷がある場合の減額です。エンジンまわりの損傷、エアバックが開いた状態になっているなどといった大きな損傷ともなれば、100万円~200万円レベルで減額されることもあるため、注意しておきましょう。
事故車を高く買い取ってもらうためには?
では、事故車を1円でも高く買い取ってもらうためには、どうすれば良いのでしょうか?下記ではいくつかのポイントを解説していきたいと思います。
「修理歴」を隠さずに伝える
中古車の査定を行うのは査定のプロです。これまで何台もの車を見てきた経験のある彼らの目を欺くことは至難の業でしょう。このため、修理歴を隠して査定に臨むと、「他に何か隠していることがあるのではないか?」と疑われてしまい、査定額が逆に低くなってしまう可能性もあります。
修理歴があることは包み隠さず伝え、お互いが安心して取引できるような関係づくりをすることで、さらなる減額を防ぐことができるかもしれません。
自分で修理できる小さなキズは修理する
損傷が大きい車であっても、小さなキズ、バッテリーやエンジンオイル、に関しては自分で修理してみると良いかもしれません。事故車とはいえ、事故車の査定時には「これ以上減額させる理由を作らないこと」が重要です。「相手が減額できる理由を作らせない」というスタンスで査定に臨むことで、少しでも査定額を上げることができるかもしれません。
場合によっては解体業者のほうが高く売れるかも
希少性の高い車種や、損傷が著しい場合は中古車買い取りよりも解体業者に持ち込んだほうが高く売れる可能性もあります。部品として再利用したりするほうが良いためです。査定額に納得がいかなかった場合は、解体業者という線でも検討してみると良いかもしれません。
まとめ
今回は、事故車を高く売る方法について解説してきました。事故車はマイナスイメージがあるため「本当に売れるの?」と思っている人も多いかもしれませんが、意外と売れるものです。ただし修理歴のある車というのは、それだけ市場での価値が低いということは認識しておきましょう。
いずれにせよ、まずは一度査定をしてみて、今後どうするかを決めてみると良いかもしれません。