2021. 05. 10
新車に比べて安く車を手に入れることができる中古車。しかし、一言で中古車と行っても値段はピンきりで、車種や走行距離によって大きく値段が左右されます。新車と比べて安いとはいっても、「もっと安く購入できないか?」と期待を抱く方も多いかと思います。
では、そんな中古車をさらに安く購入するためには、どのようなタイミングで購入すれば良いのでしょうか? 今回は、中古車が安くなる時期はいつ頃なのか、また、なぜ安くなるのかという理由についてもご紹介していきたいと思います。
中古車が安くなる時期はいつなのか?
中古車の値段が下がる要因は複数あります。例えば、代表的なものでいえば下記のようなものが挙げられるでしょう。
- 新しいモデルが出る
- 年式が古くなる
- 需要が減る
例えば比較的新しい車種であっても、「最新モデル」という表現が使えるか使えないかでは大きく値段が変わってくるでしょう。同じ車種でも、最新モデルが出る1ヶ月前くらいから、現行モデルの値段は下がり始めます。
また、1年落ち、2年落ちの車は「まだ新しい」「どちらもそんなに変わらない」と感じるかもしれません。しかし、「4年落ち」と「5年落ち」だと同じ1年の差にも関わらず、「古い」「差が大きい」と感じてしまう方が多いことでしょう。このように、3年、5年、7年などのある程度の節目を迎える中古車は値段に大きな差が出てきます。販売業者としても、「5年落ちになる前に売りたい」という心理が働き、年式が古くなる数ヶ月前から値段を徐々に下げ始めるのです。
これらすべてに共通して言えることは、「需要が減る」あるいは、「直近で需要が減ると予測される」ことです。車に関しては、安く購入しやすくなるのです。
中古車の需要期を見極めよう
中古車の販売価格は様々な要因によって決まりますので、一概に「この時期に買えば間違いなし」ということはありません。しかし、ある程度中古車にも需要期と供給期というものがあり、この時期を抑えておくと掘り出し物に出会える可能性が高くなります。
以下では、中古車を安く購入することができる可能性の高い時期についてご紹介していきましょう。
4月~5月
3月~5月は引っ越し需要が多く、新生活を始める方も多い時期です。こういった引っ越し時期に合わせて車を売却しようとする方は多くいらっしゃるのです。しかし一方で、販売業者側が抱えることができる在庫には限りがありますから、販売業者は「少ない利益でも良いから在庫を処分したい」という心理が働く可能性が高いのです。また、3月は決算期でもあり、ディーラーが自社登録を行った未使用車、所謂新古車が増える時期でもあります。つまり4月~5月には供給量も多く、状態の良い中古車が多くなるのです。
こういった点を踏まえると、4月~5月には掘り出し物が多く、交渉次第では安く購入することができる可能性が高いといえるでしょう。
6月と12月
6月や12月は一般的にボーナスの時期でありますが、このボーナス時期を見越して車を買い換えようとする方は多くいらっしゃいます。このため、6月や12月にも在庫が増加し、供給過多な状況になってきます。
ただ、逆にボーナスで中古車を購入しようとする人が増えて逆に値段がつり上がっていく可能性もあるため、皆さんがお住まいの地域の特性と合わせてみるのが良いかもしれません。
1月
前述した自動車の年式の話と重複しますが、自動車の年式は毎年1月に更新されることになるため、年式が落ちた分販売価格の見直しがされるのもこの時期です。どうせ年式が古いものを購入するなら、年式が落ちた瞬間に購入するほうが、なんだかお得感がありますよね? もし皆さんが「年式」に囚われず「車の状態」を重視するのであれば、1月は狙い目かもしれません。
逆に高くなる時期はあるの?
やはり需要が多くなる時期には販売価格は高くなる傾向にあります。例えばGWや年末年始の前に、家族での旅行を計画して車を購入しようとする方は増えますから、大型連休の直前は販売価格が急激に上昇する傾向にあります。
また、車種によっては季節に応じて価格が変動する可能性があります。例えばSUVのような車は冬を前にして価格が上昇する傾向にあります。他にも、オープンカーのような春・夏に乗られる車は春に値段が上昇する傾向にあります。
また、地域によってはボーナス直後に値段が上昇したり、お店によっては決算前に抑えられていた価格が決算後に上昇することも考えられます。上記で紹介したような事情はあくまで参考程度と考えていただき、「このお店の場合、この地域の場合どうなのか」ということは皆さんで考えてみてください。
まとめ
今回は、中古車が安くなる時期について解説してきました。中古車が安くなる理由は様々です。なぜ安くなるのかということまで考えて後悔のない買い物ができるように対策しておきましょう。