2021. 07. 20
中古車を購入する際には、様々な要因を考慮する必要があります。走行距離、修理歴、車種、保証の有無…数えだせばキリがありません。そんな要因の一つである年式は、中古車市場に出回っている車両を絞り込むための最重要ファクターの一つです。
今回は、そんな年式について「どれくらいの年式が狙い目なのか」「年式と合わせてどういった点に注意するべきか」ということについて解説していきたいと思います。
そもそも年式とはなにか?
年式とは、車両本体が製造されてから、運輸支局に初めて登録された年のことを表します。少し形式張った言い方で「初度登録年(軽自動車の場合は初度検査年)」と言われるものがこれです。
一般的に日本車の場合は、製造されてからすぐに運輸支局に登録されることになりますから、ほとんどの場合製造年とほぼイコールであると見做しても良いでしょう。一方海外から輸入した車の場合は、必ずしも「年式」と「製造年」がイコールでないこともありますので、注意が必要です。
また、年式は一番最初のオーナーが登録した年になりますので、複数のオーナーを渡り歩いてきた車は「購入年」と「年式」が異なるケースがあるため、中古車としての価値を確かめるためにも必ず購入年ではなく、年式をチェックするようにしておきましょう。
中古車購入における狙い目の年式は?
中古車市場でよく言われている狙い目の年式は、3年、5年、7年落ちの中古車が狙い目ということです。一般的に自動車は一年間で1万km程度を走行し、13年程度で寿命がくると言われていますが、「今後その中古車に何年乗り続けるか」ということを考慮した上で3年落ちが良いのか、5年落ちが良いのか、7年落ちが良いのかということを判断すると良いでしょう。
なぜ3年、5年、7年落ちの車が良いのかというと、この時期には車検があるためです。車検前に手放そうと考えるオーナーは多く、この年式の車が多く流通しているからです。中でも走行距離が長い車体は低価格で購入することができるため、3年落ちで走行距離が長い車が最もコスパが良いと言われています。
多くの場合年式は古くなれば古くなるほど本体価格も安くなりますし、故障のリスクは高まります。一方で、近年は技術力の向上によって車の寿命も伸びてきています。先程解説した通り、一般的に乗用車は13年、単純計算すると走行距離でいえば13万km程度が寿命ということになりますが、高年式の比較的新しい車はしっかりとメンテナンスして乗っていればそれ以上長持ちするポテンシャルを秘めています。
ただし注意しておきたいのは、流石に7年落ちになると走行距離が長いものは故障のリスクが高くなるため、7年落ちの車を探す場合はできるだけ走行距離が短いものを探すと良いかもしれません。
フルモデルチェンジする車種も狙い目
長年販売されてきている車種によっては、フルモデルチェンジを予定しているものもあります。こういった車種の場合は年式が比較的浅かったとしてもフルモデルチェンジを期に中古車の価格がグッと下がる傾向にあります。もし皆さんが車種を第一の軸として中古車をお探しの場合は、その車種がいつモデルチェンジしたかということを調べておくと、お得に購入できる車を探しやすくなるかもしれません。
年式だけでなく、様々な要因を確認することが大事
今回は年式に焦点を当てて中古車の選び方を解説してきましたが、やはり年式だけで購入を決めることはおすすめできません。中古車は上手に買い物できればお得ですが、一方で修理費や維持費に新車以上の費用が必要になるリスクも潜んでいます。
例えば走行距離や修理歴、メンテナンス状況などを総合的に判断して購入することをおすすめします。
まとめ
- 年式は「初年度登録年」のことであるため、中古輸入車を探している場合は注意
- 年式は3年落ち、5年落ち、7年落ちのものがおすすめ
- 3年落ちの車の中でも走行距離が長いものは安く購入できる
- 5年落ち、7年落ちの場合は走行距離が長いものは避けるのが無難
- 年式だけで判断せずに走行距離や修理歴など総合的に判断して購入するのが良い